Starlight Engine株式会社(以下、Starlight Engine)は、2026年4月1日付で新たな執行体制を発足します。新体制では、三菱商事株式会社の常務執行役員を務めた菊地 清貴が代表取締役社長 CEOに、大阪府四條畷市で2期市長を務めた東 修平が副社長 執行役員 CSO(最高戦略責任者)に就任します。プロジェクト遂行や戦略策定、技術統合、産官学連携に強みを持つ人材を揃えた体制で、フュージョンエネルギーの早期社会実装に向けた取り組みを進めていきます。
■2026年4月1日付 新執行体制
| 氏名 | 新役職 |
| 菊地 清貴(きくち きよたか) | 代表取締役社長 CEO |
| 東 修平(あずま しゅうへい) | 副社長 執行役員 CSO(最高戦略責任者) |
| 吉岡 悠人(よしおか ゆうと) | 執行役員 COO(最高執行責任者) |
| 伊庭野 健造(いばの けんぞう) | 執行役員 CTO(最高技術責任者) |
■新執行体制発足の背景と狙い
フュージョンエネルギーは、次世代電源としての役割に加え、日本のエネルギー安全保障、GX推進、さらには産業競争力を支える基幹産業となる可能性を秘めています。政府が掲げる「危機管理投資」、「成長投資」の戦略分野の一つとして位置付けられ※1、日本成長戦略会議のフュージョンエネルギーワーキンググループにおいても兆円規模の官民投資が想定されるなど※2、フュージョンエネルギーは国家戦略の中核を担う領域として重要視されています。また、経済産業省は資源エネルギー庁にフュージョンエネルギー室を設置し、令和7年度補正予算において、2030年代の発電実証を目指すスタートアップ等の取り組みを支援するための研究開発予算として3年間で600億円を計上しています※3。
このような国の動きに応えるべく、Starlight Engineはフュージョンエネルギー発電実証プロジェクト「FAST」の概念設計を昨年末発表し、現在は工学設計、建設準備を進めて2030年代の発電実証とその先の商用プラントの実現に向けた統合実証に取り組んでいます。創業から1年を迎え、今後さらなる事業推進と技術開発の加速が求められることから、このたび執行体制の抜本的な強化を実施します。
新たな代表取締役社長には、三菱商事の常務執行役員で、CRO(地域代表)としてアジア・大洋州を統括し、グローバル規模の大型プロジェクトの推進に実績のある菊地 清貴が就任します。菊地を支える経営陣として、外務省、コンサルティングファームを経て、四條畷市長を2期8年務め、戦略及び政策立案に精通した東 修平が副社長兼CSOに、京都フュージョニアリングのビジネス部門長としてジャイロトロンシステムの販売拡大をはじめ事業成長に貢献した吉岡 悠人が COOに、大阪大学の助教で15年以上にわたり核融合研究に従事した伊庭野 健造が CTOに就任します。
新執行体制のもと、Starlight Engineは「FAST」プロジェクトの実行主体として、スピード感を持って発電実証に取り組むとともに、フュージョンエネルギーの早期社会実装を目指します。また、重工メーカー、電力会社、プラントエンジニアリング会社、各種メーカー、建設会社、不動産会社、金融機関、投資家など産業界、すでに複数の共同研究開発を実施している大学など研究機関、規制当局や官庁、立地に関心を持つ地方自治体など、幅広いステークスホルダーと連携し、産官学が一体となった事業体制を図っていきます。そして、フュージョンエネルギーを「研究」から「産業」へと発展させる中核企業として、日本発のフュージョンエネルギー産業創出をけん引します。
Starlight Engineは、次の取り組みを推進します。
- 産業界との協業拡大およびサプライチェーン構築
- 商業プラントを見据えた事業モデル確立
- 官民連携スキームの高度化
- 世界展開を見据えた国際連携強化
- 学術界・国立研究所とのさらなる連携強化
※1:日本成長戦略本部(第1回)「成長戦略の検討課題」https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/nipponseichosenryaku/honbu/dai1/kentoujikou_set.pdf
※2:第1回 フュージョンエネルギーワーキンググループhttps://www8.cao.go.jp/cstp/fusion/fusion_wg/1kai/1kai.html
※3:フュージョンエネルギーの実現に向けた経済産業省の取組https://www8.cao.go.jp/cstp/fusion/fusion_wg/1kai/siryou2-3.pdf
■FASTプロジェクトについて
「FAST(Fusion by Advanced Superconducting Tokamak)」は、2030年代のフュージョンエネルギー発電実証を行う民間主導の国内プロジェクトです。重水素(Deuterium)と三重水素(トリチウム:Tritium)による核融合反応(D-T)による燃焼プラズマの生成・維持を行うとともに、エネルギー変換、燃料システムを一体化したフュージョンエネルギー発電システムを実証します。プラズマの閉じ込め方式には、最も多くの研究と実験データがあり、コスト管理と技術リスク管理が可能なトカマク型を採用しています。フュージョンエネルギーの商業化に向けて、発電実証や技術的課題の解決を目指します。
FASTを通じて解決していく技術的課題は次の通りです。
- D-T燃焼の実証 – フュージョンエネルギーの中核技術であるトリチウムを使用した燃焼プラズマの生成と持続、制御。
- エネルギー取り出しと利用 – 核融合反応により発生するエネルギーの取り出しと変換(発電等)と利用。
- トリチウム生成と燃料サイクルの実証 – 核融合反応の燃料となるトリチウムを増殖し、抽出、利用する技術の実証。
- システムインテグレーション – フュージョンエネルギーシステムを統合し、安全で持続的に運転するプラント技術の開発と実証。
■新経営陣 略歴

菊地 清貴(きくち きよたか)
代表取締役社長 CEO
三菱商事にて30年以上にわたり事業投資、PMI、事業再生、グローバル経営を担い、常務執行役員として、コンシューマー産業グループCEO、アジア大洋州地域代表(19か国、42拠点)を務める。川上から川下に至る事業の連結経営、資本再編を伴う企業価値向上、新規事業開発を主導。
※菊地からのメッセージはウェブサイトでご覧いただけます。
https://sle.energy/our-team/

東 修平(あずま しゅうへい)
副社長 執行役員 CSO(最高戦略責任者)
外務省にて多国間の経済連携交渉に携わった後、日系経営コンサルティングファームのインド法人にてグローバル戦略策定に従事。2017年に全国最年少で大阪府四條畷市長に就任し、2期8年にわたり市政改革を主導。京都大学大学院では原子核工学を専攻し、トカマクプラズマの粒子シミュレーションを研究。

吉岡 悠人(よしおか ゆうと)
執行役員 COO(最高執行責任者)
前職の総合商社では、当時日本企業としては初のオペレータシップ案件となる天然ガスプロジェクトの開発業務に従事。その後シンガポールにてトレーダーとして事業を拡大。21年11月に京都フュージョニアリングに参画し、ビジネス部門担当執行役員として会社の事業拡大を牽引した。京都大学経済学部。

伊庭野 健造(いばの けんぞう)
執行役員 CTO(最高技術責任者)
米国大学・研究機関と連携し、フュージョン炉設計とプラズマ材料の相互作用研究に15年以上従事し、商業炉の実現を科学的に検証。自身の経験をもとにOISTにてVSM Mentorとしてスタートアップ支援を実施。慶応義塾大学。イリノイ大学M.S.。京都大学Ph.D.。
■Starlight Engine株式会社について
Starlight Engineは、2030年代のフュージョンエネルギー発電実証を目指す民間主導の産学連携プロジェクト「FAST」の推進主体として、2025年4月に設立されました。FASTプロジェクト全体の統括を担うとともに、商用プラントの実現を見据えた技術開発・ビジネス開発、資金調達、立地選定、サプライチェーン構築など、多岐にわたる取り組みを推進しています。
Starlight Engineは、「私たちが、フュージョンエネルギーを実現する」という明確な意思を掲げ、日本の国家戦略と歩調を合わせながら、未来の基幹産業の創出に貢献してまいります。
会社名:Starlight Engine株式会社(英語表記:Starlight Engine Ltd.)
所在地:東京都大田区平和島六丁目1番1号 東京流通センター 物流ビルA棟 AW1-S
代表者:菊地 清貴
事業内容:フュージョンエネルギープラントの研究・開発・販売等
ウェブサイト: https://sle.energy